米沢産地は、日本国内の繊維産地の中で最北の産地です。織物の素材は、青苧に始まり、絹・人絹・化学繊維と推移してきました。現在は、高級婦人生地として海外有名ブランドにも使用されています。また、呉服の高級化志向により品質の向上、商品開発が進み、紅花染をはじめ草木染等の新商品が生まれました。技術の伝承や、新しい衣生活の提案など米沢織物のさらなる可能性への挑戦は続きます。
洗練されたおしゃれな装いにふさわしい「本塩沢」は、重要無形文化財の「越後上布」の技術を絹織物に活かし、「しぼ」のある風合いとまろやかな光沢の「本塩沢」ならではの独特な上質感が特長です。二代にわたり「本塩沢」を織り続ける「林宗平工房」の技とセンスは、平成17年度の「第30回全国伝統工芸品公募展」に於いて、「内閣総理大臣賞」を受賞するなど高く評価されています。
紬織物と絹織物の両方の特性を秘めた牛首紬は、弾性・伸長性に優れ、シワや折れに対する抵抗力を持っています。芯のない滑らかな絹の風合いとコシがあり、着心地は絹の地肌そのままに軽くてなじみよく、保温・吸湿通気性にも優れています。
奄美大島を本場生産地(発祥の地)とする絹織物で日本の民族衣装を代表する着物の女王と言われており、高級絹織物として着る人のステータスシンボルです。結城紬などと比べると薄手ですが、丈夫で着やすい織物として知られています。